人材不足問題を解決するために必要なこと

人材不足と一口に言っても、言葉に秘められている意味には二通りあると言える。
どちらの意味合いで人材不足といった言葉を使っているのか、しっかりと検討することが大切だ。

まず一つ目の意味は、文字通り、人手の数が足りないという意味になる。
そして、もう一つは、人手はあるものの、戦力として欲しい人材や使える人材が不足しているという意味だ。
どちらも同じ様に聞こえるかもしれないが、求めている人材の方向性が異なるので、必要となる対策は変わってくる。

前者であれば、とにかく数を集めることが焦点になるためハードルも低く済む。
しかし後者であれば、前者同様数を確保した上で戦力となる人材を育てる、あるいは即戦力となる人材を見つけてくる必要がある。
そのため時間も労力もかかリ、難易度は上がってくる。

どういった人材を欲しているのかを明らかにした上で必要となる人材を確保しない限り、人材不足は解消されない。
そのため、人材発掘のためにかけられる時間や労力を考え、しっかりと必要な人材の確保へと動くことが大切だ。

また、新たに人材を確保できたとしても、流出してしまうようでは意味がない。
新しく入ってきた人材を留め、定着できるような環境を用意しなければ、穴の空いたバケツに水を貯める様なものであり、いつまで経っても人材不足の問題は解決しない。

人材不足が起きている原因や理由を考え、それに対抗する対策を講じることや、既に確保できている人材をこれ以上失わないようにする努力も欠かせない。
人材不足の状態は長く続けば続くほど、問題解決が難しくなる。
早めに対策を立てることが重要だが、見切り発車とならないように十分検討することも大切だ。